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ソラリス

時々、週末の夜に映画のDVDを借りて妻と観た。

妻が他界する3、4ヶ月前に借りたのがソダーバーグの『ソラリス』だった。

未知の惑星ソラリスを探査中の宇宙ステーションに勤務する友人が精神に恐慌をきたしたため、心理学者の主人公(ジョージ・クルーニー)がステーションを訪れるのだが、そこで死んだはずの妻に会い…。というストーリーだ。


観終わった後「この映画って物理学の話じゃないの?」と妻が一言。

「人間の意識を突き詰めて行くと、最終的には物理学にたどり着くの。だから、哲学は物理学なんだよ」
と続ける。


確かに、この映画の原作者であるレムは物理学者だが、SFをまったく読まない妻はそんなことは知らなかった。


以前から、妻は「人間の魂はエネルギーとなって地球の周囲を巡る」という考え方に賛同していたが、パズルのピースがピタッとはまったのかも知れない。



亡くなる数日前から妻が悟りを得たような様子になったことは以前書いたが、その際、私の頭から離れなかったのが、この『ソラリス』のエピソードだった。


私にはうかがい知れないことだが、きっと妻は「自分が死んでも消滅することはない。想いは留まり、家族を見守る」といったようなことを考えていたのではないかと思う。


このブログに、私がよく「妻が肩のあたりにいて・・・」と書くのは、こんな理由があるからなのだ。


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首都高ソラリス

ジョージ・クルーニイの…ということはリメイク版の方ですね。
そちらはテレビで観た記憶がありますが、僕が好きだったのは旧ソ連製作の「惑星ソラリス」の方。日本の首都高を走る場面が有名なヤツです。初めて自動車で赤坂辺りを走った時に、「あっ、ここは?」とそれは驚いたモノです。
人の思いは後に残る、という考え方で僕が好きなのはクオーク理論。元素をも含む全ての物質は全てクオークという物質で構成されており、全てのクオークの数は全宇宙で一定である。だから、人が死に分子レベルで分解されてもそのクオークは形を変えて、再び巡り合うまで何処かに存在し続ける、という考えです。
昨日めくった本のページを構成する紙には、実は数万年前に死に別れたカップルのクオークが同居している、という訳です。
僕も愛する者と死に別れる時、こんな事を思い出すんでしょうね。

続onpさんへ

フォローありがとうございます。
ニュアンス的にはおっしゃられているクオーク理論と同様なのかもしれません。
なにぶん、私はこういったことは無知なもので…。(^^ゞ
妻はニュートンを愛読していましたが…。(笑)

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○さんへ

週末は仕事してました。彼女とのデートもDVDも無しです。(^^ゞ
妻を思い出すのは、妻と一緒によく見ていたドラマや妻が好きな歌がかかった時ですね。未だにいたたまれない気持ちになります。
後は、具合が悪くなった時。妻は本当に優しく看病してくれたので、いなくなってしまったことを痛感します。
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