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出会い 3

既に、彼女と会うことが生きる上での励みになっていたので、二人が時間を確保できる平日昼間のデートに思いきって誘ってみた。

返事はオーケー。

こうして二人だけのデートが始まる。



最初のデートはリゾート地にある有名温泉旅館の日帰りプラン。

帰り際に寄った「道の駅」で手を差し出すと、恥ずかしがりながらも手を繋いでくれた。
普段の『クールビューティ』のイメージからは想像もつかない、実に可愛らしい仕草だった。



二度目のデートは紅葉ハイキング。

ハイキングの間は普通にずっと手を繋ぎっぱなしで、手を繋ぐのも板に付いた感じになった。



三度目のデートは新緑ハイキングだったが、それ以上の進展はなし。


と言うのも、二人の間で恋愛に関する話は一切出ないから。
もちろん「好き」などという言葉も出ない。


3年経ったとは言え、死別したパートナーへの思いが無くなった訳ではなし、寂しさを埋めるために相手を利用しているのではないか?、相手が自分のことを好きではないのでは?等、自分の気持にも相手の気持にも自信がないため、進展のしようがない状況だった。


どこかで互いの気持を明かし合うブレイクアウトの機会が必要だった。


結ばれた日 に続く

出会い 2

私の妻がガンで他界する。発見から1年半、あっという間のことだった。


数ヵ月後、今度は彼女のご主人が他界する。

彼女は周りに頼れる人もいなかったし、私自身がパートナーに先立たれるという経験をしたばかりだったため、葬儀やお墓の相談相手になった。


翌夏、パソコンの具合が悪いので診てもらえないかと相談を受け、初めて彼女の家に行く。

今思えば、これが私と彼女が現在の関係になるきっかけであった。


パソコンの対応は1時間もかからずに終わったが、積もる話でその後4時間!
よほど話し相手が欲しかったのだろう。

私も、妻と他愛もない話をできなくなってしまったことが、いかに寂しくストレスになるかを痛感していたので、彼女の気持はよく分かる。

滅多に笑わなくなり、体重も激減。うつ病と診断された私を励まし続けてくれたのが彼女であった。

互いの子供たちとも十分な知り合いだったため、その後、二家族で食事をしたりキャンプに行くようになる。

辛く寂しいはずなのに頑張っている彼女に会うのが嬉しく楽しみだった。

しかし、彼女の子供が受験の年になったので、両方の家族揃って遊ぶことは難しくなった。


続く

出会い 1

彼女と出会ったのは10年ほど前。とある集まりだった。

当時は「すごく綺麗で素敵な女性だな」とは思ったが、もちろん恋愛感情など抱くはずはなかった。

その後、私も彼女もそのお手伝いをすることとなり、月に3、4回は顔を合わせ、会話もするようになる。

彼女とは同い年であることが分かり、会話の調子も気安い感じになっていった。

二人に大きな転機が訪れたのは4年前のことだった。


続く
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